人間が抱く感情は、私たちが言葉にできるもの以上の数が存在する。
文字にすれば、嬉しい、悲しい、楽しい、辛い、寂しい、疲れた…と一言で終わってしまいます。
ですが、言葉にはできないものの方が、かなり多いのも事実。
なぜなら、嬉しいの中に、(切ない)が混じっていることもあるし、楽しいの中に(怖い)が混ざっていることもある。
なので、全ての感情がストレートかというとそう簡単でもなかったりする。
従来の心理学における人間の感情とは?
心理学における人間の感情を分類すると
- 喜び
- 嫌悪
- 驚き
- 悲しみ
- 怒り
- 恐れ
の6つが基本とされています。全ての感情が、この6つのどこかしらから生まれている、という考えなわけ。
で、よく怒りや不安は良くないもの。というイメージが付いているけど、本当にそうだろうか?
怒りを感じると交渉は成功しやすい
ある大学の研究で、「怒りは交渉を有利に働かせる効果がある」というチームと、「怒りは交渉に不利になる」というチームの2つに分けて交渉をしてもらった。
すると、驚くべきことに怒りを感じると交渉がうまくいきやすいと聞いていたチームは、怒りを感じると交渉が成功したという研究の結果が出たんです。
ちょっとビックリしませんか?怒って交渉をすろと、むしろ失敗しそうな気がするのに、なぜ良い結果が得られたのか?
感情が結果を生むのではなく、感情をどう捉えるかで結果が変わる
私たちは子どもの頃から、親や周りの大人からこの感情はよくないこと。こっちの感情は良いこと。と教わってきた人も少なくないだろう。
その影響から、
- 笑う、楽しい=良い感情
- 怒る、悲しむ=よくない感情
と無意識に振り分けてしまっている傾向がある。
短気は損気と言うように、怒ることはよくないことと言う教育を受けてきている。ただ、上記の研究結果が示しているように、引き出したいパフォーマンスに合わせて感情をリフレーミングすると、私たちが思っている以上に怒りや悲しみ、嫉妬などの感情は悪いものではないと言うことがわかる。
相手の言動に怒りを感じる
↓
自分は怒りやすくダメなやつ
ではなく、
相手の言動に怒りを感じる
↓
自分はいま本気である
というような構図ができ、実際に得たい結果のパフォーマンスが発揮されやすい。というのであれば、怒り=自分は今本気であると思って、今日からは怒ったら本気になっている証拠だ!と公言していきたいと思います!笑