ダイエットの敵といえば、『炭水化物』
炭水化物は糖分が多く含まれているから、「糖=太りやすい」のイメージが強いと思います。
砂糖などが多く入っているお菓子や加工食品は、中毒症状を引き起こしやすく食欲が暴走することでハイカロリーのものをたくさん食べてしまう。
そうすると、カロリーが高いものが増えるから脂肪になって太りやすいんですよね。
ということは、炭水化物を抜いても意味ないんじゃない?という疑問にぶち当たるわけです。砂糖とか中毒症状でるわけじゃないし。
ところが、「糖質でお腹が空く!」説があるわけです。
果たして、糖質が悪なのか。それとも炭水化物自体もダイエットの敵になってしまうのか。
効果のほどをお話していきたいと思います。
長期的に見たら炭水化物と肥満の関係性はない!
「糖質を摂ると血糖値が上がってお腹が空きやすいし、脂肪になる!」はもう常識中の常識かと思います。
もし、「糖質が高いものを食べるとお腹が空いて、太りやすい」が事実とすると、GI値(血糖値)が上がりやすい食生活を続けたら太るんじゃないか。
という疑問が生じるわけなんですな。
で、結論からいうと『高GI値の食生活も、低GI値の食生活も太りやすさには違いはなかった!」と研究結果が出ているんです。
12週間にわたり高GI食と低GI食をしたところ、体重や体脂肪に変化なし。むしろ、高GI食の方が体重の減りが多かったそう。
他にも、18ヶ月かけた実験では、健康な男女に高GI食と低GI食を食べてもらったんですが、低GI食をしたグループの方が103g だけ痩せたそう…誤差の範囲かと…汗
他にも、同じような実験が行われていまして、すべてにおいて高GI食は太りやすくないという結論に。
じゃあ世間で言われていることが間違っているのかとそうでもないわけで。
高GI食は適度な量なら体重が減る効果もあったりしますが、たくさん食べればば太る!は間違っていないんですよね。
脂肪になるのに必要なご飯はお茶碗7杯分
インスリンが糖を脂肪に変えて太る!のは確かで、有名なのは『ご飯をお茶碗7杯分食べて』脂肪になる!と言われています。
ちなみに、頑張って7杯分を食べて3gの脂肪を増やせるんだとか。
そもそも、糖質を摂取した場合、
血糖値が上昇してインスリンを大量に分泌
↓
脂肪は燃焼しないで、血統が中性脂肪に変換
↓
脂肪細胞に貯蓄される
といった感じ。
それで、糖質が脂肪に変わるときに「デノボ脂肪合成」がどのくらいかというと、360〜390gの糖質に対して、デノボ脂肪合成は3〜8gとのこと。
ざっくり計算すると、1日にお茶碗7杯で3gの脂肪をつけることができます!笑
というくらい巷で言われているより炭水化物を食べても太りにくんですよね…
ただ、太った人ほどデノボ脂肪合成が起こりやすく、脂肪を燃やしにくくする傾向は確かにあるみたいですが、研究者によると「さほど明確な差ではない」とのこと。
なので、そこまで気にする必要はなさそうですね。
結論:めったに糖が脂肪になることはない
糖質制限ダイエットをはじめ、多くのダイエットの定番が「インスリンが糖を脂肪に変える!」と言われてきました。
こう言う話をすると、糖尿病の治療にはいいはずだ!と言われるんですが、治療はまた別物ですからね。
インスリンの分泌異常をきたしているわけですから、インスリンのコントロールをしないといけないのでそのための食事療法は重要。
糖尿病の方は身体を考えて医師と相談をしていればOKかと。
ただ、ダイエットに関して言うんであれば別なんですよ。
そもそもたいして脂肪にならないので、体脂肪を減らすために糖質制限をしてもあまり意味がないわけです。
まとめ
というわけで、炭水化物を食べても脂肪は増えることはない!という結論でした。
どうしても食べるのが怖いという方は、食物繊維が多いジャガイモやサツマイモを食べる方が吉。
我慢して食べないよりは、お茶碗一杯分だけ食べるとか工夫してみると良さそうですね。
ただ、もちろん炭水化物の食べ過ぎは、先に貯まっていた脂肪が燃焼されないのも確かなので、ほどほどに食べつつ抜きつつがいいのではないでしょうか。